Masanori Oishi – NO MAN’S LAND Masanori Oishi plays JacobTV
超絶技巧をものともしないテクニックとさまざまなジャンルを自在に吹きこなす高い音楽性をもつ次世代サクソフォニスト奏者の大石将紀。現在、ヨーロッパで最も活躍している作曲家のひとり、Jacob TVの楽曲を大石自身の多重録音によって作られている。ポップな響きに歪んだ人の声が混ざり合い、脳を刺激するコラージュ感、楽曲には中毒性のある音列が並び、テーマは宗教から政治、アルコール中毒、ドラッグなど日常の裏側に潜む社会そのものが作品となっている。8曲目はdj sniffが2人の作りだした音源をさらに解体し、リミックスした作品。Jacob TVの絶大なる信頼の下、サクソフォニスト大石と次世代の新しい音楽のあり方、表現方を提示した作品となっている。
発語する。発話する。
ひとがことばを発するのはもっと生々しいこと。 声の質、大きさもあればテンポもある。喉がふるえて声になるとともに、気息音や舌や頬の内の反響が含まれたりもする。言語によってそのひびきも異なる。特定の言語なら否応なしに何らかの意味も伴ってしまう。ひとの発語は、ひとという管、チューブで成りたつ。それに、JacobTVはべつの管を対置する。 そこではひとの息がリードを振動させ、管をぬけていって、振動が拡大される。
このアルバムは大石将紀がはじめてソロとしてリリースするアルバムだ。大石はこれまでに何度も JacobTV とコラボレーションをおこなってきて、演奏について作曲家から全面的に信頼されている。ここには、大石がこれまで演奏してきた作品はもちろん、このアルバムのために新しく書き下ろされた作品が収録されている。声とからみ、やりとりし、挑発し/され、うねり、ささやき、吼え、甘美にうたうサクソフォンは、すべて大石自身の多重録音による。英語のスピーチ・メロディをカットアップし、ビートを、リズムをきざみ、反復し、脱臼させ、速度を生みだす。JacobTV はサクソフォンという楽器を熟知している。そのう えで大石将紀は広い音域を駆使して、作曲家のイメージをたちあげる。
音楽をおこなう、表現をする行為が云々。それは20 世紀末から21世紀にかけておこっている世界的な変動、グローバリゼーションやさまざまな分野で のテクノロジーや社会的格差やを含んだ状況への、ささやかな物言いだ。音楽だ。音楽ではある。音楽として成りたっている。同時に、こうした 21 世紀 現在のありようそのもののなかで音楽が身もだえる。 それがJacobTVことヤコブ・テル・フェルドハウスの、大石将紀のこのアルバムでさしだしているものだ。
1. THE BODY OF YOUR DREAMS
2. TATATATA DUO
3. GRAB IT !
4. THE GARDEN OF LOVE
5. SHO-MYO
6. TAKE A WILD GUESS
7. SYRACUSE BLUES
8. BROODJE SPECULAAS MET KARNEMELK/ dj sniff
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