中島孝の2nd EP「TAXIS」が4月27日にリリースされる。
2016年1月にリリースした1st EP「RAFT」では、ikkubaruやカンバスなどを招聘し、近年注目されるシティポップの要素をふんだんに取り入れた中島孝。それから3ヶ月、早くも2nd EP「TAXIS」がリリースされる。本作ではEspceiaなどの楽曲を手がけるHI-FI CITYとのコラボレーションが実現。
バウンシーなビートが鳴り響くファーストトラック「dramatic」はEDMに 食傷気味だったクラバーたちが嗜好するフューチャーハウスの快楽性を捕らえている。続く「INAZUMA」。90s リバイバルの機運が高まってきた昨今、 あの頃にしか生まれ得なかったブラックでビターなメロディーを、00s以降の ニューウェーブサウンドで煮詰めたキ ラーチューンに仕上がっている。まさ にJPOP25年を総ざらいする1曲である。 続く「utsusemi」。UKソウルマナー をジェントルに取り入れたサウンドで描かれる蒼く深い世界観。新たな中島孝の真骨頂というべき楽曲である。さ らに、アルバム中盤に位置する 「OYOGU」。超一流テニスプレイ ヤー編纂によるジャジーヒップホップ レジェンドのコンピがリリースされた ことによって、流麗なピアノメロディが再認識されつつあるが、このトラックのピアノも聞き逃せない。
後半に向かってリフレインしていく乾 いたギターとの絡みが聞き手の意識を高みへと誘う。そして「painter」。 80sリバイバルと叫ばれて久しいが、行き着いた先はサイケデリアとネオアコ、シューゲイズの音像、この3点だっ たのではなかろうか?「painter」には その全てが詰まっている。ラストトラックの「nichijoh」。アルバムのそこか しこに敷き詰めたサウンドの大風呂敷 をまとめるかのように、極めて伝統的 でシンプルなUKロックが鳴り響く。音像の中にレジェンドたちが現れては消えていく...正統派の凄みを味あわせてくれる名曲だ。さて、前作「RAFT」に引き続き、意味深げなタイトルが付けら れた本作「TAXIS」。その答えは、聞き終えた皆様、それぞれの感性で考えてみてほしい。そして前作「RAFT」に立ち戻ってみるというのも一興だ。
1. dramatic
2. INAZUMA
3. utssemi
4. OYOGU
5. painter
6. nichijoh
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