「泥の河」「死の棘」の小栗康平監督が「眠る男」以来９年ぶりに手掛けたファンタジー・ドラマ。女子高校生が友だち同士で紡ぎあう自作のファンタジックな物語を軸に、彼女たちが暮らす山あいの小さな町の日常が静かに重なり合っていくさまがイマジネーション溢れる語り口で綴られてゆく。主演は7000人のオーディションで選ばれた14歳の夏蓮。
山に近い小さな町。高校生の”まち”はある日、女友だちと短い物語をつくり、それをリレーしていく遊びを思いつく。さっそく、町のペット屋がらくだを仕入れた、というエピソードをはじまりに、無邪気な夢物語が紡がれていく。一方、町に住む大人たちにも流れていく日常とともにそれぞれの物語があった。そんなある日、ゲートボール場の崖が雨で崩れ、火山噴火によって立ち木のまま地中で生きていた”埋もれ木”と呼ばれる古代の樹木が姿を現わす。やがて埋もれ木に誘われるように、町中の人々が集まり、カーニバルが始まる.
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